オゾンによる排水処理は、凝集剤などの薬剤では分解しきれない油分・有機物・悪臭成分を、強力な酸化力で直接破壊できますが、従来は実用化が難しい処理方法でした。しかし今、オゾンを水中に留まらせる技術を持ったオゾン排水処理「OZAC(オーザック)」が登場し、現場での導入が進んでいます。
このページでは、「汚泥処理コストを削減したい」「薬剤レスで環境負荷を下げたい」という課題を抱えた企業に向けて、食品工場・発電所・商業施設・化学工場など、施設ジャンルごとに処理前後の水質データや導入までのプロセスを解説しています。自社に近い事例から確認してみてください。
長岡食肉センターでは、日々の洗浄作業により大量の油と洗剤が混ざり合い、排水が完全に白濁(エマルジョン化)することで排水処理が機能しなくなるという深刻な課題を抱えていました。凝集剤を投入しても油を分離できず、悪臭の発生が止まらない負のサイクルに陥っていたのです。
実際の白濁排水を送付してテスト処理を実施したところ、油分が破壊されて透明に浄化され、外部機関の水質分析でもn-Hex(油分)の大幅な低減が確認されました。
その後、現地へのデモ機設置による連続処理でも悪臭の解消が確認されたため、導入が決定。既存水槽への後付け設置のため、工場のラインを止めることなくスムーズに運用が開始されています。
| 測定項目(mg/L) | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| BOD | 500 | 23 |
| COD | 100 | 17 |
| n-Hex | 22,000 | < 5 |
| SS | 540 | 16 |
中国電力ではカーボンニュートラルに向けた木質バイオマス燃料の混焼率増加に伴い、バイオマス由来の有機物が灰処理水に溶け出し、難分解性の高濃度CODが発生。基準値をクリアするには、設備新設をするか膨大な薬剤の連続投入を続けるかの選択に迫られていました。
実際のバイオマス特有排水を送付してテスト処理を実施。CODが200mg/Lから38.1mg/Lへ低減され、難分解性有機物の除去が可能であることが裏付けられました。
広大な用地や大規模な設備投資が不要で、既存水槽をそのまま活かせる省スペース設計も評価され、導入が決定。発電プロセスを止めることなくスムーズに運用が開始されています。
| 測定項目(mg/L) | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| COD | 200 | 38.1 |
製造・洗浄工程で排出される廃液に難分解性の化学物質が大量に溶け込み、CODが9,000mg/Lという極めて高い数値を示していたファインケミカルメーカーの事例です。
現場では、凝集剤を投入しても効果はなく、生物処理も機能しない状態。クリーム色に白濁した廃液は自社では処理できず、コストをかけて特別管理産業廃棄物として外部焼却処分を委託し続けるしかない状況でした。
クリーム色に白濁した実際の廃液を送付してテスト処理を実施。CODが9,000mg/Lから420mg/Lへ低減し、色素も分解されて透明な水へと浄化されました。
外部機関の水質分析データをもとに社内での比較検討を経て導入が決定。既存水槽のまま内製化を実現し、膨大な産廃委託コストの削減につながっています。
| 測定項目(mg/L) | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| BOD | 270 | 21 |
| COD | 9,000 | 420 |
| SS | 120 | 13 |
| 排水色 | クリーム色、濁り(中) | 透明度(中) |
日本の産業を支える水。しかしその裏側では、終わりのない薬剤投入や高騰する産廃コスト、そしてGX-ETSの義務化が重なり、排水処理は多くの企業にとって無視できない経営課題になりつつあります。
当メディアは、既存設備を活かしながら薬品・汚泥レスを実現する次世代の「オゾン排水処理システム」を、業種ごとの課題と導入事例を通じて伝えていくメディアです。この技術は、単なるコスト削減にとどまらず、環境負荷の低減と企業の成長を両立させる排水処理の転換点になると私たちは考えています。排水処理の常識を変えるこの技術を、一社でも多くの企業に届けていきます。