産廃処理場の浸出水処理では、「難分解性のCODが下がりにくく、活性炭の交換コストが重い」「茶褐色の色度や臭気が抜けきらない」「埋め立て年数の経過で水質が変わり、既存設備が追いつかない」など、さまざまな課題があります。このページでは、産廃処理場特有の浸出水の課題や、オゾン排水処理システムによる処理について紹介します。
管理型最終処分場では、埋め立てた廃棄物から染み出る浸出水を、放流基準に合わせて処理してから河川などへ放流します。多くの処分場では、以下の3つの工程を組み合わせて処理を行います。
浸出水は雨量や埋め立て年数によって水質が大きく変化するため、まず調整槽で水量や水質のばらつきを吸収し、後段の処理装置へ安定した状態で流します。同時に、キレート剤で重金属を不溶化する工程も組み込まれます。処分場ごとに水質が異なるため、前処理の設計次第で後段の負荷は大きく変わります。
浸出水はアンモニア性窒素が高濃度で含まれるケースが多く、硝化脱窒処理で窒素成分を除去したうえで、活性汚泥法で有機物を分解する流れが一般的です。ただし、塩化物イオン濃度が高くなりやすく、微生物処理が阻害される場面もあります。難分解性の有機物や色度成分は生物処理だけでは残るため、後段の物理化学処理で仕上げる形になります。
凝集剤で微細な懸濁物質や重金属をフロック化し、沈殿と砂ろ過で分離します。仕上げに、活性炭吸着で溶解性の色度成分や難分解性有機物を除去する流れが一般的です。
ただし、腐植物質やフミン酸のような難分解性有機物は活性炭を早く飽和させるため、交換頻度と処分費が課題になります。
産廃処理場の浸出水は、埋め立ての内容や年数によって水質が変わりやすく、既存の処理設備だけでは対応が難しいケースもあります。ここでは、水質管理で生じやすい3つの課題を整理します。
浸出水に含まれる腐植物質やフミン酸などの難分解性有機物は、生物処理では十分に分解できず、活性炭吸着に頼らざるを得ないケースが少なくありません。活性炭は飽和するたびに交換が必要になるうえ、使用済み活性炭の処分費もかかるため、ランニングコストが年々重くなっていきます。
処分場の浸出水は腐植物質由来の茶褐色や、独特の臭気が残りやすいのが特徴です。色度や臭気は放流基準だけでなく、自治体の上乗せ基準や周辺住民への対応の観点でも管理が必要な項目です。凝集沈殿や活性炭で落としきれない分を、追加処理でカバーしている現場もあります。
管理型最終処分場は運用期間が長く、埋め立ての進行に伴って浸出水中のCOD・BOD・アンモニア性窒素・塩化物イオンなどの濃度や組成が変化していきます。当初の設計値を超える水質になっても、大規模な設備更新は簡単には踏み切れません。運転条件の細かな調整で凌いでいる現場も少なくないでしょう。
こうした産廃処理場特有の浸出水の課題には、オゾンの酸化力を活用した排水処理システムがおすすめです。
メディア監修
引用元:エンバイロ・ビジョン公式HP(https://www.envirovision.jp/)
エンバイロ・ビジョンが提供するオゾン排水処理システムOZAC(オーザック)は、オゾンを微細なマイクロナノバブルに溶け込ませ、水中に長く留まらせる特許技術を用いた排水処理システムです。腐植物質やフミン酸などの難分解性有機物、色度成分をオゾンの酸化力で分解・脱色します。
既存水槽への導入が可能で、大規模施設を中心に全国20施設以上※(2026年3月時点)で採用されています。
「難分解性CODが下がらない」「色度や臭気が抜けきらない」「埋め立て年数の経過で水質が変わる」といった産廃処理場特有の浸出水の課題を、既存水槽のままで解決に導くのが、排水処理システム「OZAC」です。
ここでは従来の活性汚泥法との違いと、導入メリットを解説します。
従来法は微生物分解のみであるのに対し、OZACはオゾンによる酸化分解と微生物分解を組み合わせることで、産廃処理場特有の難分解性有機物や色度成分にも対応できる点が大きな違いです。
排水処理で活性汚泥の沈降性が悪化し、沈殿槽で固液分離がうまくいかなくなる状態のこと。汚泥が処理水に混ざって流出(キャリーオーバー)し、処理水質が悪化します。
水中の汚れを微生物に食べさせて分解する仕組みです。腐植物質やフミン酸のような難分解性有機物、色度成分は消化できず、処理水に色や有機物が残ってしまう弱点があります。
オゾンによる分解(低分子化)
ファインバブル発生装置からオゾンマイクロナノバブルを放出。オゾンの強力な酸化力と、バブルが弾ける際の圧壊作用により、強固な有機物の鎖を微生物が食べやすいサイズにまで低分子化します。
高濃度酸素と
活性炭含有担体による生分解
水中のオゾンが活性炭の触媒反応で高濃度の酸素に変化。この酸素が、活性炭を含有した専用の担体に定着した微生物を極限まで活性化し、低分子化された汚れを生分解します。有害な排オゾンガスが放出されないため、密閉や無害化設備は必要ありません。
AOP+UVによる
完全分解と無色化
曝気槽の後段に促進酸化槽での処理を追加することで、産廃処理場特有の難分解性CODや色度成分のさらなる高度処理が可能になります。生物処理をすり抜けた極小の難分解性物質や色素成分に、オゾンマイクロナノバブルとUV(紫外線)を掛け合わせた促進酸化処理(AOP)を実施。強力な酸化力を持つOHラジカルが、残存する汚れを水と二酸化炭素にまで完全分解します。高度な脱色と殺菌も同時に行い、厳しい放流基準をクリアする無色透明な処理水へと仕上げます。
オゾンとUV(紫外線)を組み合わせた促進酸化処理(AOP)により、微生物では分解できない腐植物質やフミン酸、色度成分まで分子結合を破壊して分解。活性炭の交換頻度を抑えながら、既存の処理フローのままで難分解性CODと色度の低減を進められます。
強い酸化力を持つオゾンを微小な気泡(マイクロナノバブル)に含めて水中に滞留させることで、連鎖反応が発生。強力なOHラジカルが生成されます(促進酸化処理:AOP)。
OHラジカルは、活性汚泥や活性炭では対応しにくい腐植物質・フミン酸などの難分解性有機物の分子結合を直接破壊・切断し、無害な低分子へと分解。同時に、茶褐色の色度成分の脱色も進みます。
水槽内に、微生物の付着基材となるブロック(活性炭含有担体)を流動させます。ブロックに含まれる活性炭が、オゾンで低分子化された汚れを吸着。内部に密集している微生物が、吸着した汚れを効率よく分解します。
担体の構造が微生物を外部環境の変化から守るため、埋め立て年数の経過で浸出水の水質が動いても、処理能力が落ちにくいのが特長です。長期運用が前提の処分場と相性のよい仕組みといえるでしょう。
水槽の増設や、全面的な設備の入れ替えは不要。既存の水槽を活用し、オゾン発生装置とノズルを後付けする構成です。処分場の運用を止めずに導入でき、活性炭の交換頻度や薬剤コストを下げつつ、難分解性CODと色度の低減を両立できます。
OZACを提供するエンバイロ・ビジョンでは、実際の排水を用いたサンプルテストに対応しています。処理後の水質は外部機関の分析データとともに提供されるため、導入効果の事前確認や、社内稟議の判断材料として活用できます。
排水サンプルテストは、下記よりお申し込みいただけます。
日本の産業を支える水。しかしその裏側では、終わりのない薬剤投入や高騰する産廃コスト、そしてGX-ETSの義務化が重なり、排水処理は多くの企業にとって無視できない経営課題になりつつあります。
当メディアは、既存設備を活かしながら薬品・汚泥レスを実現する次世代の「オゾン排水処理システム」を、業種ごとの課題と導入事例を通じて伝えていくメディアです。この技術は、単なるコスト削減にとどまらず、環境負荷の低減と企業の成長を両立させる排水処理の転換点になると私たちは考えています。排水処理の常識を変えるこの技術を、一社でも多くの企業に届けていきます。